1年前の今日、髙橋海人さんに出逢った話。

 

2022年8月27日、私は髙橋海人さんに出逢った。

 

「であう」を表現しようと思った時に、漢字に迷ったので調べてみた。

出会う:偶然に、もしくは約束して。単に人や動物、 物事にであうこと。

出逢う:運命的、宿命的に。

当たり前ではあるが、髙橋海人さんとどこかでばったり出くわした…なんてことがあるわけはなく、ここで言う“であい”はその存在を『見つけた』という意味なので後者ということにしておく。

(その後、有明アリーナで行われた「King & Princeとうちあわせ」で文字通り髙橋海人さんと“出会う” ことにもなるのだけれど)

 

私は2003年頃から現在に至るまで、KinKi Kidsを応援している。

私は、自分がどうしてKinKi Kidsという2人を選んだのかをいまだに言葉ではうまく説明できない。

中学生くらいの頃、周りの女友達にこぞって“推し” が誕生する期間があり、特に私の周りでは、やれ山Pだ、ごくせんは仁派か亀派か、いやいや私は錦戸亮、と、所謂“ You&J”(呼び方古)の大ブームが起き、その数年後には怒涛の『嵐超全盛期』がやって来ることになるのだが、その時点で私は既にKinKi Kids派を公言しており、その人柄や圧巻のライブパフォーマンスに惹かれ、なんやかんやと約20年、ずっと2人を応援してきた。

 

2022年の夏、その夏はKinKi Kidsにとっては特別な25回目の夏だった。

近年、事務所では鬼門となっていた25年目を無事に迎えられたことは勿論、5年前のあの夏を思い出し「2人揃ってこの日を迎えられて良かった…」という安堵感で胸をいっぱいにし、特番の復活や怒涛のテレビ出演に一緒になって並走、東京ドームで行われた周年記念イベントにも参加し「ああ、KinKi Kids Forever……(n回目)」で、幸せなひと夏を終えようとしていた。

 

そんな夏の終わり、KinKi KidsのブンブブーンにKing & Princeの髙橋海人さんがやって来た。

横浜流星さんと一緒に、映画「アキラとあきら」の宣伝で。

この回のブンブブーンを、その後私は幾度となく再生しまくることになる。(でもまだ知らない)

 

当時の私のKing & Princeについての知識と言えば中々に薄く『SHOCKの初孫こと岸くんがいる』『平野くんバラエティー面白い』『ダンスの凄い髙橋くん』『シンデレラガール、名曲』この程度。(じぐれん、その節は申し訳なかった)

ちなみに、時期的にichibanが他界隈でも話題になっており、私もこれはMVを見ていた。シンデレラガールしか知らない私にとって、真逆に位置するこの曲はめちゃくちゃかっこよく感じた。なんせ世代的にKICK THE CAN CREWKREVAはアツい。

 

海人くんのことはというと、「SHAKEの子だ!」という認識があった。

というのも、学生時代からの親友が花晴れきっかけで平野くんにどハマりし、何かと私にキンプリを布教している最中で、SHAKEのYouTubeもその一環で布教されていた。(好きなものって人に勧めたくなるよね)

この親友との付き合いは20年以上になるが、特定の誰かにハマっているのを見たことがなく、推しにきゃいきゃいする周囲にニコニコしながら付き合ってくれるような子だった。

そんな親友が、いつの間にかキンプリのFCに加入、「今日キンプリがこの番組に出るから見てね」などとLINEをくれる度に、その番組を見れるときは見たし、そんな親友が可愛くて楽しくて「次にichiban歌う番組あったら教えて〜」くらいは言っていたと思う。

(ちなみにこの親友、自担の離脱の際にはもう目も当てられないくらいの落ち込みようだったが、紆余曲折を経て『King & Princeはもう2人、あの頃とは別物』ときちんと気持ちの棲み分けを終えて、相変わらず紫耀くんを真っ直ぐに応援している。れんかいの現場に行った私に「どうだった?楽しかった?」と無垢に言ってくれる人だ。暴走するファンばかりが目立つ中で、こういうファンだっていると、私は親友を誇りに感じている)

 

そんな親友から「懐かしくない!?」というメッセージと共に送られてきたSHAKEのYouTubeを見た時のことを覚えてる。

本家の映像も、後輩のカバーも幾度となく見てきた曲。

でも、そこには新しい世界のSHAKEがあった。

率直に「なんだこの子は…凄いな…」と思いつつ、見ていて何だか無性に楽しくて、何回も見直したのを覚えてる。

「海ちゃん、表情管理凄いし、楽しそうに踊るよね」と親友は言っていて、私は"海ちゃん"=髙橋海人をしっかりと認識すると共に、アイドルのパフォーマンスにおける『表情管理』という言葉をその時初めて知った。

 

兎にも角にも、そのSHAKEの子がブンブブーンに来た。

はしごだかの髙橋海人くん。キンプリの、ダンスの上手い子。

記憶の限り、KinKi Kidsとの共演や絡みはほぼない。エピソードも聞いたことがない。

 

ブンブブーンに同じ事務所の後輩がゲストで来ることは、その時点でもう何度もあった。

キンキの2人はあの通り“年上キラー”なので(というかその環境下に置かれることが多過ぎたので)あまり後輩とは絡んでこなかった印象だし、後輩たちも遠すぎる先輩にド緊張していることも少なくない。

それを、2人が2人なりの愛で、イジったり無茶振りしたりすることでなんとか緊張を解しつつおもてなしをしている印象で、今回もそうなるんだろうなと勝手に感じていた。

要は、“料理される側”は後輩である髙橋海人さんで、KinKi Kidsは完全にホスト側、なんだと。

(しかしこの時の私は、事前に解禁されていた予告で『海人ワールド全開でキンキ困惑!?』の文字が出ていたことをすっかり失念しているのである)

 

そしてここから約30分かけて、私は髙橋海人さんに脱帽させられ、「出逢い」を果たすこととなる。

(以下、思い出せる範囲の当時の私の心の声、とても長い)

 

  • OP剛さん「海人とは喋ったことない…」ナチュラル海人呼び。 呼び捨て珍しい。
  • 一言二言喋る髙橋海人さん。あれ、結構喋り方おっとりしてる。
  • 干し葡萄食べたことない髙橋海人さん。光一さんニコニコしながら赤ちゃん扱い。え〜〜〜〜 なにそのニコニコ顔。珍しい。
  • 「うちのおばあちゃんが作ってくれたカレーの味」???
  • 秒で「ムリムリムリ」と突っ込む剛くん。剛くんが好きなタイプの子かもしれない。
  • 2人きりになるとどう喋って良いかわからなくなる髙橋海人さん。
  • 光一さん「可愛いこと言うなあ(特大の笑顔)」………え???? 今の顔何???????幻???
  • 「人間と喋るのが苦手」な髙橋海人さん。剛くんのアンテナに見事引っ掛かる。
  • なんか、髙橋海人くんてかわいくない????
  • 「お2人はお悩み相談所やった方がいい」に笑顔で撃沈するKinKi Kids(そんな返答がくると思っていなかったから笑っちゃった感、めちゃくちゃ可愛い)
  • 海人くん、何度も首を左右に振りながら、ちゃんと目を見て2人と話すの偉い。
  • 海人くん「(悩みが解決して)絶対快眠っす!」素直で可愛い。
  • ハワイとロスとラス……
  • ハワイとロスとラス(海人くんに続いてニコニコしながら指折り数える光一さん)、えええ笑顔…
  • 爪痕残し過ぎてアクリル板傷だらけの海人くん。マスクありきのスタッフさんの笑い声がこんなに響いてるのも珍しい。
  • 髙橋家のボングーのプレゼンに呆れ笑いする剛くん、世界一優しい笑い方してる。
  • 「剛さんアクアパッツァ、ソッコーで終わってたじゃないっすか! 」え、何その距離の詰め方、すごい!
  • てかボングーの件、ずっっっっとオモロい。
  • え???待って????髙橋海人くんてかわいくない??(2回目)
  • 「海人は今日どうでした?」(光一さん海人呼び定着してる!!!)
  • 『自分の階段を上れた気がします』料理の感想わい!!!!!(cv.ノブ)
  • 変なヤツってバレるのが怖くてひそひそ生きてきた海人くん、変わってる自分に苦しむ瞬間も多かったんだろうか。
  • 「海人は海人の思うジャニーズをやればいいだけ」「これからの海人の伸びしろが楽しみ」「海人と喋ってるとこっちも楽しい気分になる」…KinKi Kidsに揃ってこんな事言われてる後輩今までいた??
  • 今日のKinKi Kidsやばかったな、ほわほわしてた…海人くんありがとう……。もっかい見る…。
  • というか海人くんって可愛くない????(3回目)
     

あくまで私の感想だが、髙橋海人さんはKinKi Kids(とキンキファンの私)をメロメロにしていた。

私が大好きなKinKi Kidsの、普段は中々見れない・ 最近では珍しい顔や言葉の数々を沢山引き出してくれたのが紛れもない髙橋海人さんだった。

そして、“引き出した側”である髙橋海人さんの姿に、私自身も完全に心を、頭を持ってかれてしまっていた。

 

放送後、私はこんな感想を綴っていた。

髙橋海人くん、可愛いな〜! ダンスのすごい子っていう印象からイメージ変わった。こんな子だったとは。生き辛さと天然を持ち合わせたような子… 応援したくなる…頑張れ……。

この時点では「頑張れ…」 などと先輩Gファン目線で綴っていたが、もう心は完全に髙橋海人さんに持っていかれている状態だ。

 

その日からというもの、私は毎日『髙橋海人』という人を知る作業に時間を費やした。

YouTubeでMVを古い順から見始める、Wikipediaでグループや髙橋海人さんの経歴を学ぶ、片っ端から曲を聴く、過去のYouTube Liveやダンプラを観まくる、Twitterで海人担の有識者様を探す、期間限定で無料公開していたMyojoの1万字インタビューを熟読する、親友からライブDVDをごそっと借りる、キンプる。を毎週録画にする(プる。を初回から配信してくれていたHuluには大感謝、過去回も全部観ました)

 

こうして私は、髙橋海人という素晴らしい人に出逢った。

KinKi Kidsを初めて好きになった20年前よりも、何もかもが発達している。知れる機会も貰える情報も、多くて早い。

新しい海人くんを毎日知り、日々が彩りに満ちていて、本当に楽しかった。

 

そのわずか2ヶ月後、グループからメンバーが離脱するという、海人くん自身に大きな変化の時が来た。

その辺りの自分の感情は割愛するが、そこからの半年間、海人くんを応援しながらもふとした瞬間に真っ暗な気持ちになることも増えた。

海人くん自身の言葉や姿に光をもらえる事は何度も何度もあったけど、どんなに楽しくても元気づけられても、常に陰りに見張られているような半年間だった。

 

時は経ち、現在、2023年8月27日。

きっとあの半年間の自分に言っても信じてもらえないだろうなって思うくらい、King & Princeは今、最高の夏を迎えていると感じる。

「このまま解散するのでは…?」 と錯覚するくらいの数々の卒業セレモニーを終わらせた2人は、そのまま新体制での爆速スタートを切った。

早々にシングルを発売、生配信やファンミーティングの実施、数々の音楽番組への参加、チェックが追いつかないくらいの雑誌祭り、過去曲の披露、フルアルバムの発売…今日からはそのアルバムを引っ提げ、2人で初めての全国ツアーを行う。

2人は2人を諦めていない。いつだって攻めの姿勢は以前と変わらず、だ。

 

こんな夏を、あの冬は、あの春は、想像できなかった。

寂しい春のままにしないでくれてありがとう。

最高の夏を連れて来てくれて、ありがとう。

日々を、再び彩りで満たしてくれて、ありがとう。

止まることなく走り続けている2人にかける言葉は「ありがとう」 、この一択しかない。

 

1年前の今日、私は髙橋海人さんと『出逢った』。

今も変わらず、その魅力に取り憑かれたままだ。

1年経ってもまだまだ知らないことばかりだし、知らない顔を今も見せてくれている。

毎日がファン1日目のような新鮮な気持ちだ。

 

やっぱり、髙橋海人を推すのって楽しい。

底なし沼に自ら突進し、泥だらけになりながらも、その沼から沢山の宝物を発掘しているような気分だ。

 

宝をいくら持っていても、永遠は約束されない。

でも、それでも、一番星のように燦然と輝く海人くんを、私はこれからも、少しでも長く見ていたい。

 

ーー描く未来には いつも君がいればいい

2人にとって「君」がお互いであり、ファンであることを心から願って。